ぴぃこ、息を吸う

26歳会社を辞めた私の転職活動日記

フェミニズムは日本に何ももたらしてないかも

私はこの一件で初めて、大森靖子さんという人を知った。
 
 
こういう人みたい↓
 
 
今回の発言も、一部分だけ切り取って批判された、といういつもの感じだった。
 
ミュージシャン同士の面白い対談なのに、ここだけが抜き出されてしまうのが悲しい。
 
それと同時に、フェミニズムって何なんだ?と引っかかる。
 
そんなにすごいもんだったのか?
 
その価値ってやっぱり再定義されるべきじゃないのか?
 
 

フェミニズムってなんなんだ?

 
男女関係なく、元来人は皆生まれながらに自由である、あるいは自由であるべきだ、という前提は私も、大森さんだって持っていると思う。
 
 
でも、それと過去のフェミニズム運動を評価するのとはまた別だ。
 
果たしてフェミニズム運動によって得た権利が、私たちいまの女性が必要としてるものなのか?
その運動によって日本社会でどれくらい女性が生きやすくなったか?
 
という合理的な視点で物事は見て行くべきだと思うから。
 
必要ない権利
 
批判のなかにこんなツイートがあった。
 
大森 「女性が社会運動すればするほど女性が不自由になっていくんですよ。だからあれとっととやめてほしくて。だってもともと自由なんだから。」とかいうが、女性の社会運動なかったら、選挙権もなく、財産権もなく、シンガーソングライターを仕事にしたりすることもきっとできなかっただろうに。
 
昔だって与謝野晶子とかいたわけだし。それに、シンガーソングライターが出てきたのは、女性解放運動のおかげでもないし。女性がアーティストとして活動する大変さは、今でも変わらないのでは?
 
てか、選挙権って男女問わず必要なのか?という思いがある。結構ラディカルに言ってしまうと、現在は政治に参加すること自体が無駄になっている。
 
 
またまた都議会で「結婚しないのか?」発言が飛び出した。
 
 
 
 
政治の世界でこういう男尊女卑オヤジが蔓延るのも無理はない気がする。選挙はとってもお金がいる。お金があるのはオヤジ。支援するのもオヤジ。結局、オヤジが当選する。そして、「地盤、看板、カバン」が揃ったオヤジはそれを息子にそのまま受け継ぐ。オヤジ議会の再生産体制の完成だ。
女性議員だって今こそいろんな経歴の人がいるけど、結局はお嬢様ばかりだ。世の中に不満なんてないお嬢様が議員になったって社会を変える気運は起こらない。
 
こんな政治ごっこに付き合うだけの選挙権なんて、なくてもいいよね?って若者は思うわけだ。いらない選挙権を勝ち取ってやったみたいに言われても困る。それに、こんなオヤジ議員が野放しな時点でフェミ負けてるぞ。
 
 

女性の進出( )

 
そして、現代日本は女性が生きやすい環境かということ。
 
 
男女雇用機会均等法だ。これで、女性でも総合職への応募が可能となった。でも、バラ色とは言えない。
 
 
私の職場を見ても、総合職はとてもハードだ。日本の企業は営業が主体で、高いコミュニケーション能力と体力を必要とする。未だに長時間労働も行われている。そのハードさに耐えられる女性じゃなきゃ昇給も出世もない。
 
 
だからと言って、バリキャリは無理だから一般職へ行こうにも、イスがない。男女雇用機会均等法で先輩たちは結婚しても辞めない。幹部候補でもなければ高度なスキルもいらないので、事務の欠員は低賃金な派遣で補うようになった。
 
 
均等法一期世代の女性を働きやすくしたことで、後に続く若い女性のチャンスを狭めるという事象が起きた。結果、数少ない正社員の椅子を男女関係なく争うことになる。
 
何より、新卒から定年まで同じ会社で働くという、昭和的企業風土が続く前提での女性進出は、現在の競争の激化と雇用の不安定化にも適応できてない。フェミニズムは、新自由主義の前に無力なのだ。
 
というと、「女性が社会運動すればするほど女性が不自由になっていく」というのは間違いで、「社会運動しても、世界の大きな流れには無力で何の意味もなかった」と言った方が正しいと思う。
 

フェミさんの選民思想

 
確かに、現代は昔に比べて、好きな仕事に就いて、好きな人と結婚できて、離婚も自由にできる。でも、一部の女性しかその自由はない。活躍する女性が輝くほど、その影は濃い。
 
一度専業主婦になったら再就職でキャリア積むのは難しいし、非正規になったら昇給もままならない。学歴がなくてマトモな仕事につけなくても、結婚して夫になんとか養ってもらう逃げ道すら今はない。
 
貧困家庭→風俗ルートの人もゴロゴロいて、シングルマザーは追い詰められて、生活保護も受けられない。
 
 
男女の格差が狭まった分、現代はより女女格差が激しいと思う。不思議だ。
 
田嶋陽子的なフェミさんたちはこれに関してどう思うんだろ。もう一つの批判を取り上げたい。
 
大森靖子がかなりアレな事を言っても色々うるさいタイプの音楽好きにサラッと流してもらえるあの感じって普通に若い女の子におっさんが鼻の下伸ばしてる風にしか見えないな。
 
この言葉、やはり大森さんが実力派というよりも、若くて「カワイイ」を売りにした歌手ということが所以となっている。
 
それはそのまま、バリキャリで自らキャリアを切り拓くことができなかった、あるいはしなかった女性へのフェミさんたちの態度だと思った。
 
女を売りにした風俗や、働きに出られず困窮する専業主婦は「仲間じゃない」。スキルもない努力もし様子がない若い非正規の女性も、「仲間じゃない」。
 
努力し権利を得た私たちこそ正義よ
 
何なんだこれ。
 
フェミニズムは現代日本を生きる女性に、何の希望ももたらそうとはしていないみたいだ。