読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ぴぃこ、息を吸う

アニオタ混じりのエイターで、絵を描く自称会社員のブログよろしく!

かつて、仕事が天から降って来た時代があった

ゴールデンウィーク真っただ中のこと。

私は家の掃除を隈なくしていた。

ニートになって以来の日課である。食っちゃ寝してると太るし、何より少しは家族の役に立っている、と思いたい自分がいる。

ポカポカ陽気を通り越して少し汗ばむ陽気のなか、窓を開けて風を通す。それでも涼しくならなくて、頭がボーッとしてきたニートは、クイックルワイパーを手に口走る。

「あーあ、仕事が天から降ってこないかな」

そんなもん、降ってくるわけないだろ。と思ったら母が意外な返答をした。

「そうなのよ。昔は皆そんな感じで仕事を見つけてたからね。『こういうとこあるから行ってみなーい?』って」

まじか。

天にまします紹介者様

今から30年以上前。まだまだ高校卒業→就職が一般的だった時代だ。

就職を希望する生徒の世話はもっぱら高校の先生の役目。地元の会社にも顔が利いて、

「私(僕)仕事探してます」 「じゃあお前近所のココはどうだ!」

てな感じだったとか。会社も高校からスムーズに人材を確保できるし、お互い円満な関係を築いていたとか。

まさに先生は「天にまします紹介者様」的なポジション。迷える子羊に仕事というお告げを降らせてくれる。そりゃ尊敬されるにきまってる。

高校の先生だけじゃなく、近所の人や親せきのおじさんおばさんはじめ、仕事を降らせる紹介者様はあちこちにいた。

お告げ?悪魔のささやき?

大卒就職よりさらに厳しい、今の高卒就職を見ている私たちの世代では考えられない。

天からは何も降ってこない。天どろこか、海に潜っても地中を掘っても仕事にありつけない。ていうか「天からのお告げ」ではなくて「これって悪魔の囁きなんじゃね?」っていうブラック求人にあふれている。すこしでも気を許したら、あっという間にダークサイドにはまってしまう。

しかも、そのダークサイド罠を張っているのは、闇からでてきた悪魔でも何でもない。

かつて、天の紹介者様から仕事を授かった、迷える子羊なのだから厄介なのだ。