ぴぃこの転職活動日記

26歳会社を辞めた私の転職活動日記

非関西エイターが聴く『大阪ロマネスク』

大阪ロマネスクがなぜここまで人気なのか?

久々に、エイトの話題!!私も日ごろから疑問だったけど、この記事をきっかけに自分の意見を言語化する気になった。

say8888888.hatenablog.com

かく言う私も、出だしのすばるくんのソロにはキュンキュンしている一般的なエイターだ。でも、この曲をそれほど特別視していない。エイトのすてきな過去曲の一つ、に過ぎない。

ただ、特別視するエイターの気持ちはすごくよく分かる。でも、それは非関西エイターとしてだ。

残念ながら、関西エイターの大阪への思い入れを共有することができない。共有することができないどころか、変な思い入れもあると私は自覚している。

関西の人が思うより強く、非関西エイターは「関西人」特に男性に対して、すごいロマンを持っていると確信している。

『大阪ロマネスク』はそのロマンにぴったりと寄り添ってくれている、ラブソングだ。

ロマネスクって?

大阪ロマネスクのロマネスクってなんぞや?

これ、美術オタクにはすごく身近な用語です。ロマネスク様式という美術様式が中世ヨーロッパであって云々…。

ダメだ!

本筋からそれちゃうから戻ろう。

重要なのはWikipedia先生のココ↓

文芸用語としては、「ロマン(仏: roman)」から派生し、奔放な想像力によって現実の論理・事象の枠を飛び越えた幻想的な性質を指す[1]。

ロマネスク - Wikipedia

奔放な想像力によって現実の論理・事象の枠を飛び越えた

そう。だから大阪にロマネスクが付いてるんですこの曲。

非関西人を魅了するエイト

「パリ」という単語に日本人の多くがオシャレなイメージを抱くように、非関西エイターも大阪にそんな奔放なイメージを抱く。

「日本は単一民族の国です」なんてネトウヨのおバカさん発言とは真逆に、日本の文化は多様で、東と西でだいぶ文化は異なる。非関西人は関西を知らないからファンタジーがふくらむ。

関西人が中心に応援してるイメージのある関ジャニ∞だけど、実はそうでもないと思う(本当にそうなら、『ミヤネ屋』の大阪のオバチャンインタビューで、「抱かれたい男性芸能人」にエイトのメンバーが入っていてもいいはず)。

関東の地方都市を回るくらいだし、非関西エイターは結構多いのだ。

外野の声は気にするな。関ジャニ∞は関西以外でめちゃくちゃモテてる。

それは、かつて新撰組が京都でめちゃくちゃモテたのと同じ原理が働いている。

スマートに飽きた京女

江戸時代の京都では、「うちらより格下な武士が作った無粋で下品なもの」と江戸の文化は超バカにされていた。

京の都では平安より続く優美で洗練された朝廷文化が続いていて、政も江戸の武士に丸投げした貴族たちは風流な遊びに勤しんでいたのだ。

マンガ『あさきゆめみし*1を読むと分かるけど、平安の朝廷文化って遠回しで疲れる。「好き!」って直球で言うのは無粋で、いちいち花とかに例えて和歌にするのがオシャレっていう。

「雅なるストーリー」という歌詞もこういった歴史的背景から来ている(京都と大阪はだいぶ違うけど、非関西人は混同しがちです。すみません)。

知的で風流で雅なるのが京文化。それをマスターしてこそ真のスマート京男

でも、日々スマート合戦を繰り広げるナヨナヨ京男どもに、京女たちはどこかで飽きていた。

そんなとき、無骨で、仁義に熱く、何事も直球で命を張る男たちが江戸から来たら、そりゃモテるに決まってる。

イメージの逆転現象

思いっきり時代を早送りして、ときは平成。新撰組の時代のイメージは見事に大逆転した。

東京で学生生活を送った名古屋人の私。

関東男子のイメージは、ずばりスマート。

ゼミやサークルで無難に主張し、女子の機嫌も損ねない。優しすぎるのか、発言が遠回しすぎて何が言いたいのかわからない。ガツガツしていなくて、何をするにも摩擦を起こさない彼らを見ていて「こいつら、自分がないのか?」と思っていた。

そんな大学3年の冬、エイトにハマった。

エイトが、まさにこの関東スマート男子と真逆のアイデンティティーを担っているからだったと、今ではあのときの自分を分析している。

「泥臭い」とよく表現される彼ら。

将来に悩んで、つまずいて、仲間とよく衝突する。不器用だけど、自分達らしさを変えずに前に進んで道を開く彼らの姿に元気づけられた。

そのアイデンティティーを直球で示しているラブソングが『大阪ロマネスク』だ。

この街の言葉 乱暴と言ったね

でも僕は変えないよ

「好きや」と言うから

好きな人にも上手く伝えられなくて、けど自分を変えたりできない、無骨で純粋な関西男の歌なのだ。

それに、彼女は非関西の女の子の設定。まさに我々非関西人の描くロマネスク。

単純な歌詞、複雑な意味

スマートな関東男に合わせられない非関西人女子は、少なからず「関西人」に変な幻想を抱いている。それがラブソングに昇華した形が『大阪ロマネスク』だ。

ファンへのラブソングと言われているのもこのためだと思う。

でも、ただ非関西エイターの幻想に応えているだけじゃない。同時に、この歌詞の男の子は関ジャニ∞アイデンティティーの根幹でもある。

東京のアイドルのようにキラキラ衣装で10代から売れているわけじゃない。劣等感も抱いたことがある。でも自分達のスタイルを貫き、アイドルの階段を登って行く彼らが投影されている。

単純なラブソングの歌詞に、幻想と実像が複雑に入り混じっている歌。それが『大阪ロマネスク』なのだと思った。

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(1)

源氏物語 あさきゆめみし 完全版(1)

*1:大和和稀作の漫画。源氏物語を漫画化したもの。和歌の意味の当時の風俗も詳しく描かれてるから受験生は絶対読むべし!!